住宅用火災警報器は、火災により発生する煙や熱を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせます。
通常は、感知部と警報部が一つの機器の内部に包含されていますので、機器本体を天井や壁に設置するだけで、機能を発揮します。
<煙式(光電式)> 寝室・階段室・台所など
煙が住宅用火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。
※消防法令で寝室や階段室に設置が義務付けられているのは煙を感知する(煙式)住宅用火災警報器です。

<熱式(定温式)> 台所・車庫など
住宅用火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。
※台所や車庫などで、大量の煙や湯気が対流する場所等に適しています。
なお、電源については、電池を使うタイプや、家庭用電源を使いコンセントへ差し込むタイプがあります。
また、天井に設置するタイプと、壁掛けタイプがあります。

近年の住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。以下同じ。)の発生状況を経過別に見ると、逃げ遅れが最も多く、全体の約6割を占めています。(年齢別では高齢者が6割、要因別では逃げ遅れが6割)

また、死者の発生状況を時間帯別にみると、火災件数は起きている時間帯が多い一方で、火災死者数は就寝時間帯の方が多くなっています。
つまり、就寝時間帯が、昼間に比べて人命の観点で危険性が高いと言えるのです。(就寝時間帯が昼間に比べ、人命の観点で危険が高い)
このため、必要最小限で効果の高いと考えられる場所として、寝室に設置することとされました。

また、寝室が2階にある場合などでは、階段室にも設置することとされています。これは、階段室が火災による煙の集まりやすい場所であるとともに、2階などで就寝している方等にとっては、ほとんどの場合唯一の避難経路となるからです。

住宅用火災警報器を設置しましょう!
消防法及び市町村条例により、全ての住宅に火災警報器等の設置が義務づけられました。
住宅用火災警報器の台所設置を義務付けている自治体はこちらです。>> click!
台所には住宅用火災・ガス・CO警報器がより安心です。
住宅用火災警報器がよごれていたら
住宅用火災警報器にホコリなどが付くと、火災を感知しにくくなります。
最低限、1年に1回は、乾いた布でふき取りましょう。

定期的に作動点検をしましょう
住宅用火災警報器本体から下がっている引きひもを引く、あるいはボタンを押すなどにより、最低限、1年に1回は、作動点検をしましょう。
なお、メーカーや機種によって点検方法が異なることがありますので、取扱説明書を確認してから点検してください。